不死と不減性の体験
瞑想は確実に無心へと育ってゆくーー
地図がなくても、ガイドがいなくても、
すべての川が海へと流れてゆくように。
すべての川はひとつの例外もなく
最後には海へと行き着く。
すべての瞑想は
ひとつの例外もなく
最後には無心の境地へと行き着く。
だが、
ガンジスがヒマラヤのなかにあって、
山々や谷のなかをさまよっているとき、
海とは何かをまったく知らず、
海の存在を想像することも
できないのは自然なことだ。
だがそれは大洋に向かって進んでいる。
なぜなら、水にはつねに最も低い場所を
見いだす能力が備わっているからだ。
そして海は最も低い場所だ・・・
だから川はヒマラヤの峰々で生まれると、
ただちにより低い場所へと動き始め、
そして最後には海を見いだすことになる。
瞑想のプロセスはそれとはちょうど反対だ。
それはより高い峰々に向けて昇ってゆき、
そして究極の頂が無心だ。
「無心」は単純なことばだが、
それはまさに光明を、解脱を、
すべての束縛からの自由を、
不死と不減性の体験を意味している。
Osho